体外受精を始めてから知った現実

体外受精 現実 ギャップ 体外顕微受精(ICSI)

体外受精をすれば妊娠できる。そう思ってました。

私が持っていた体外受精に対するイメージは、
注射で刺激して10個くらい採卵して、受精させたのち、胚盤胞を凍結、移植して妊娠☆うまくいけば、凍結胚で2人目も☆1ヶ月後か2ヶ月後には妊娠できるのかなぁ。わくわく

なんて、まぁ今思えばなかなか無知な状態で始めました。

 

しかし体外受精を始めてみると実感するのですが、妊娠するまでには、

卵胞が育つ、採卵する、受精(もしくは顕微授精)する、受精卵が成長する、内膜が育つ、移植する、着床する、、、

とかなり多くのハードルを乗り越えていく必要があります。

 

こんなに厳しいの、と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、決して脅している訳ではありません!笑

ただ、私の場合、体外受精のイメージと現実が異なって、想像以上に落ち込むことがあるんですよね。

 

あらかじめ知っていると、こういこともあるよな!と前向きな切り替えもしやすいなと感じていて、もっと早くから現実的な情報を知りたかったなと思ったのでまとめました。

今後体外受精を検討しているけど、まだ情報をよく知らないって方に伝われば嬉しいです。

 

 

体外受精の現実①意外と時間がかかる

体外受精に向けてスタートしたら、1,2ヶ月くらいで妊娠できるのかと思っていた私。

妊娠までの期間は方法によっても異なるのですが、私は一般的に成功率が高いと言われている、「5日目胚盤胞を一度凍結し、子宮の状態を整えてから移植する」という方法でいきたいと思っていました。

その場合、およそ、採卵まで1ヶ月、その後2回生理がくるのを待って約2ヶ月後に移植というスケジュールだったので、1月頭に初診で最短の移植は4月と言われました。

ストレートにいったとしても、妊娠成立まで3,4ヶ月はかかります。
な、長い道のり・・・

 

(自然周期で採卵&新鮮胚を移植する場合などは、採卵から移植までの期間が数日間になります)

 

体外受精の現実②思っていたよりも妊娠確率が低い

体外受精で妊娠できる確率ってどのくらいだと思いますか?

私は恥ずかしながら、体外受精で妊娠できないかもしれないということを考えたことがありませんでした。

 

日本産科婦人科学会の統計によると、凍結胚を用いた場合の移植あたりの妊娠率は34.7%、出産率は24.1%(※1)らしいです。

移植とは、受精卵を子宮に戻すことです。3,4回移植してやっと妊娠し、その後無事に出産できる数はさらに減ってしまうのです。

 

おそろしいことに(?)、上記の数値は移植までたどり着いてからの確率になるので、その前の採卵、培養、受精卵が成長するという過程も含めると、ストレートで出産までいける確率がさらに低くなります。

参考:(※1)日本産科婦人科学会 登録・調査小委員会「2018 年分の体外受精・胚移植等の臨床実施成績」http://fa.kyorin.co.jp/jsog/readPDF.php?file=72/10/072101229.pdf

 

体外受精の現実③全然スムーズにいかない私の体

結果から言うと、体外受精を始めて2ヶ月になりますが、未だ受精卵にすらたどり着けていません。

私の場合、採血してみるとAMHが低く、かつややFSHが高いということがわかりました。

AMHは卵巣予備機能の指標と言われていますが、なんと40代の平均より低い数値でした。一概にこれが低い=妊娠率が低いというわけではないのですが、残りの卵子が少ないということで、妊活できる期間が短い可能性があります。

FSHが高いと卵巣の機能が低下しているということで、高刺激の注射などを行っても卵巣が反応せず、多くの採卵ができないかもしれないとのことでした。

 

若いうちに体外受精したらすぐにできるものだと思っていたので、これを知った時にはショックでした。

ひとまず高刺激で採卵周期を開始したものの、予想どおり、採れた卵は2個だけ。
(それでも始めて卵が採れたときは愛おしくて嬉しかったです^^)

そのうち成熟卵1つに対して顕微受精をしたものの、受精しませんでした。

今後も採卵を続けていきますが、移植、妊娠までいく道のりの遠さを実感しています。

 

体外受精の現実④薬代がめちゃ高い

クリニックのホームページにはよく費用が記載されていますよね。

採卵はいくら、顕微受精何個の場合はいくら、など結構細かく記載されているので分かりやすいなと思っていました。

 

ただし、「薬代は別途かかります」と記載されているところが多いのではないでしょうか?

この薬代が高い!とくに注射がめちゃ高いです。

 

参考までに、私が高刺激で行なった採卵周期でかかった薬代の合計は以下のとおりです。

1回目 内服薬:3850円、注射:105600円、点鼻薬:16500円

2回目 内服薬:1540円、注射:60500円、(点鼻薬は前回の残りを使用)

 

1回目と2回目では卵胞の成長速度に違いがあったので、かかった金額も結構大きく異なりますよね。人によって差が出るところだと思います。

上でも書いたように、ストレートに行かない場合も多く、繰り返しの採卵や移植でさらに費用がかさんでいきます。

あっという間に予算を超えていきそうな気がして、震えています・・・

 

 

いかがでしたでしょうか。

なかなか体外受精をしようと決意するのにも勇気がいることだと思いますが、意を決して飛び込んだ体外受精の世界にもこんな現実が待ち構えているとは・・・。

私は下調べ不足で始めた感が否めませんでしたが、世間の認識も同様な感じなのではないかと思っています。

今回の記事で、少しでも現実が伝わっていれば幸いです。
これからも私の体験を色々シェアしていきますので、ぜひ他の記事も読んでみてください^^

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